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一応応援を込めた態度表明など

高くつく支持者は好まれない。尾を長くしている間に、翼を短くするといけないから。

(Costly followers are not to be liked; lest while a man maketh his train longer, he make his wings shorter.)


とはかのフランシス・ベーコンの言であるが、表向き民主主義国家を標榜している我が国においてもその価値を失うことはないであろう。被選挙権がある一定年齢以上の者誰にでも与えられる現在は、支持者の側よりも支持される側の資質について問われることの方が多いのであるが。衆参両院議員の中に、自分の支持者に媚を売ることのみを考え、自分の翼を失って現実という地面に這いつくばる事しか出来ない者が多いのは残念なことである。優れた政治家とは、真に国民国家の為を思い、国家の行く末を案じ、政策を立案し、それを訴え、支持を広げていくものである。特に、将来を嘱望された若い政治家であればなおさらであろう。


ん、お前は「よき支持者か」だって?

僕は、底辺をうごめく一般大衆、いわゆる無党派層ですから。ええ、ええ。
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by reko_pietro_msx | 2005-01-26 02:01 | 雑感

野良猫の夢

夢・・・・なんと甘美なる響きをもつ言葉であろうか。

誰もが経験する普遍的な体験でありながら、そのメカニズムは殆ど解明されていないという。
つかの間の恍惚感、目覚めたときのあの喪失感、この世のあらゆる娯楽と比較しても、これほどに質の高い享楽はほかに存在し得ないだろう。

神たる至高の存在があるとすれば、このような自然の恩恵が他の動物に存在しないなどというような不公平を許すであろうか。というわけで、近所に住む典型的な雑種の血を引く、定食屋のゴミを夜な夜な漁る主犯と目されている野良猫の寝顔をとくと観察することにした。

彼はどの猫もやるような例の就寝スタイルで、いささか退屈な表情で眠っている。

時々ひくひくと口元を動かしている。おそらく、夢の中で美味しいご馳走にありつけたのだろう。神に感謝の意を示すために右の前足をふらふらと上げたり下げたりしていることからも、私の推測が正しい事が判断できる。盗人のようにみえて、なかなか信心深いものだ。

右の後ろ足をゆっくりと円を描くように動かし始めた。
これは何の儀式だろう?
私は、仕留めたえさをしばらく殺さずにいたぶるという猫の習慣を思い出した。
ということは、彼はまた新しい生贄を神に捧げているのであろう。貪欲な猫である。信仰は人間の本性を巧みに隠蔽する社会的装置であるという言説は、またこの猫にも当てはまるのだ。

彼はここで大げさに伸びをしてみせた。彼の満腹感がここから見て取れる。
彼はすっかり全世界を征服したような大きな気分になっていると断言できる。
見よ、彼の得意げな表情を。
ひげをピンと張って自らの威を示しているではないか-
時々口をあけてごろごろと音を立てているではないか-
時々思い出したように顔を持ち上げてあたりを見回すようにしているではないか-

今の彼の精神にケチをつけることなど、どんな恥知らずでも進んでしようとは思わないだろう。それは、エセ宗教家に説教するほど馬鹿げた、味気ないものであろうから。


私は、神の公平さと野良猫のささやかな幸福にすっかり満足して、
その場を静かに立ち去った。
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by reko_pietro_msx | 2005-01-19 03:34 | 小説

ふと散歩中に

冬の空気に触れていると、それがどこか人の精神を遠ざけようとするような、人間にとってなにか近寄り難い、陰鬱な、何者も容認しないかのような影を感じさせられ、時々ハッとすることがある。冷たい空気にさらされると、自分の精神が他の世界と隔絶しているような気がしてくる。寒さによって精神が萎縮し、にもかかわらず感覚器官は鋭いままなので、何者も恐れずに猛威を振るう自然をただ受容するしかないからであろう。

穏やかな北風の中でこのようにつらつらと考えながら歩いていると、ふと、南国の人々は開放的な、北国の人は閉鎖的な雰囲気を持つ傾向があるという俗説に考えが至った。そして、このような事は別段特筆するに価しない事なのだと納得する。鬱死。
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by reko_pietro_msx | 2005-01-15 01:40 | 雑感

Meet the music on the radio(パクリ)

また素人の音楽談義なんてのを始めてしまう訳なんですが、僕が普段聴いているのはプログレとかインダストリアルロックだったりするんですね。

で、結局70~80年代の曲ばかり聴いているので、同時代的な感動を覚えたりってのがそんなにないのが残念なんですが、ほんといい曲に巡り会えたなーと思っています。

その出会いを与えてくれたのは、FMラジオです。一時関西に住んでたことがあって、FM802なんかでいわゆる「エアチェック(死語?)」して、新旧関わらずいいなと思った曲はすべてお気に入りとしました。音楽の技術的なことには全く無知な僕は、ギター、ボーカル、ドラム、・・・の一つ一つの音を全て聴き、感じてやるという情熱だけでラジオに耳を傾けておりました。

紅白やレコード大賞の視聴率が下がったり、CDの売れ行きが落ちたりと日本の音楽業界はなかなか大変だそうですが、我々大衆にとっての音楽の価値って言うのはどんな時代になろうと不変だと思っていますんで、たくさんの「いいな」と思える曲を生み出してくれることを期待しています。
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by reko_pietro_msx | 2005-01-07 03:24 | 雑感

不安の正体

切込隊長のブログに、people moving toという、「漠然とした不安」についての考察がありました。むしろ、「日本社会の変容」が主題のようでもありますが。

僕は心理学には疎いのですが、僕の思うところでは、「不安」という観念は
1.問題の原因が分からない
2.原因は分かるが問題の対処法が分からない
3・問題自体がハッキリしない
4.現時点で問題はないが、今後恐ろしいことが起こる気がする
といった場合に沸き起こる感情であるといえるでしょう。

例えば、優秀なアマチュアテニスプレーヤーがいたとして、彼が経験する不安は、

1.自分がどうしたらプロになれるのか、何が足りないのかという不安
2.自分には瞬発力が足りないということを自分で自覚してはいるが、それを伸ばすトレーニング法がわからない。あるいは、自分が行っている練習で本当にプロになれるか分からない
3.なぜかいつも同じライバルに負けてしまう、自分は勝てる自信があるのにいつも大きな大会には勝てない、という望ましい結果が出ないことへの不安
4.順調にレベルアップはしているが、将来的に重大な怪我や故障でテニス人生が終わってしまうのではないか、あるいはそもそも、自分が本当にこの道に進んでいいものか、勉学に励んで普通に進学した方がリスクの少ない選択なのではないか、といった不安

などが考えられます。

では、多くの日本人が感じる「漠然とした不安」とはなんでしょうか。

僕は、1の「問題の原因が分からない」や、3の「問題自体がハッキリしない」ではないような気がします。大抵の人は、その不安自体は分かっているはずです。それは、
「将来の生活不安」端的に言うと「将来的に可処分所得(disposable income)が減少し、つつましい生活を強いられるのではないか」という不安です。
◎今現在、戦争の危機が迫っていると考える人は少数でしょう--将来の危機に備えて軍備を整備しなければならないとか、国際社会やアメリカからより大きな貢献を求められるとか、つまり軍事費の増大を予測する人は多いでしょうが。
◎今現在、日本社会が極めて危険で無秩序な社会であると考える人は少ないでしょう--将来的にそうならないように様々な施策を施すべきと考える人は多いでしょうが
◎今現在、年金が本当に破綻すると考える人は少数でしょう--破綻しないために、増税して税金を投入したり、国民皆保険をあきらめる必要に迫られるのではないかと考える人は多いでしょうが
◎少子化ですぐに国力が減少し貧しい国家になると考える人は少数でしょう--少子化が進めば少ない人数で多くの老人を支えることになるのは避けられない、移民を受け入れれば治安はさらに悪化するのでは、と考えている人は多いでしょうが
◎いつまでも景気が回復しないと考える人は少ないでしょう--むしろ、景気が回復したように見えても税収が増えない、誰もが景気回復の恩恵を享受できるのではなく、勝ち組負け組みのハッキリした社会になると考える人は増えているでしょうが
◎日本がすぐに国際社会における地位が低下し、資金が日本に全く入ってこなくなり、中国やインドの台頭によって没落してしまう、と考える人は少ないでしょう--もしアメリカとの関係が上手く行かなくなれば、このようなこともあり得ると考える人は多いでしょうが
◎道州制や「地方分権」がすぐに良くない結果を招くと考えている人は少ないでしょう--将来的に、地方格差がますます拡大し、現在すでに危機的状況にある地方自治体の財政難がさらに深刻化し、「地方税」の大幅な増税があり得ると考える人は多いでしょうが

このように見ると、すべて、国民は問題の所在を明確に認識しているのです。そして、その問題のすべては、先に書いた「可処分所得の減少」につながっています。国民負担率の際限ない増大や、負け組みとなってしまうことへの恐れ、つまり2の「原因は分かるが対処法が分からない」が「漠然とした不安」の正体なんでしょう。
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by reko_pietro_msx | 2005-01-03 03:04 | 政治

紅白の視聴率が過去最低を記録

僕は音楽には全然素人なんで、そこは差し引いて読んで欲しいエントリです。

去年買ったCDで最高だったのはGreendayのAmerican Idiotですねー。買ったきっかけっていうのが、CD店内で流れていたのをたまたま聴いて、一発で気に入って、店員にアーチスト名とアルバムタイトルを尋ねて、即買いしました。以来、お気に入りで聴きまくってます。古い話で申し訳ありませんが、第47回のGrammy の最優秀アルバム賞にもノミネートされました。聴いていない人はぜひ聴いてみてください。パンクの軽快なリズムと強弱・緩急のついたダイナミックな構成に引き込まれること請け合いです。

日本の音楽では、僕個人的には特に印象に残った曲はありませんが、年末のレコード大賞や紅白歌合戦を見る限り(ザッピングで殆ど見てませんが)メロディ的にいい感じな曲が多くあった気がします。紅白の視聴率が過去最低を記録しましたが、結局は、テレビなどで音楽を知る機会が限られているからではないでしょうか。現行の歌番組がダメという訳ではないのですが、ベストテンのような番組でランキング上位の曲を日本人全体で共有していかなければ、紅白のような番組はかつてのような「国民的番組」の地位を取り戻せないだろうな、と思います。
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by reko_pietro_msx | 2005-01-02 22:29 | 雑感